サンタエルバ奪還作戦
サンタエルバ奪還作戦はオーレリア戦争における最初のオーレリア軍による大規模反攻作戦である。パターソン港を奪還したオーレリア軍は本作戦によってサンタエルバまで前進することを狙った。
背景
オーブリー基地防空戦を生き残ったオーレリア空軍のグリフィス隊は、オーレリア軍に残存する最後の航空部隊として反攻作戦を主導し、プナ基地奇襲とパターソン港の戦いを勝利に導いた。パターソン港奪還後、オーレリア軍は最終的には首都グリスウォール解放を目標としていたが、そのためにはオーレリア中部にある交通の要衝サンタエルバの掌握が必要と考えられた。パターソン港からサンタエルバに至る経路上は以下のような戦況にあった。
キングスヒル
パターソン港の東には、山地の向こうに田園地帯であるキングスヒルが広がる。レサス軍はここに地上部隊のミラー隊を集結させ、山地を貫くトンネルを通ってパターソン港へ再侵攻するため準備を整えていた。
ターミナス島
オーブリー基地防空戦に参加したあと、グレイプニルはオーレリア南方沖合のターミナス島に所在する整備拠点に帰還し、スタンド・キャニオンのオーレリア軍地上部隊に対して長距離火力による制圧を及ぼしていた。
スタンド・キャニオン
サンタエルバの手前にある峡谷地帯スタンド・キャニオンではオーレリア軍地上部隊のデイビス隊が生存していたが、ターミナス島上空にいるグレイプニルによるミサイル攻撃の脅威に晒されていたため、身動きが取れずにいた。その間に同隊を撃滅するため、レサス軍は地上部隊をサンタエルバからスタンド・キャニオンへ差し向けつつあった。
経過
Strategic AI System により、プレイヤー(グリフィス1)が各戦域の攻略順を選択するとそれに対応して戦況が変化する。以下、出現しうる戦いをすべて示す。
# | 条件 | 戦い |
---|---|---|
03B | 04Aを1ターン放置 | パターソン港再奪還戦 |
キングスヒルのミラー隊がパターソン港を再占領し、石油タンクを盾にして港湾施設に居座った。これをグリフィス隊が排除する。 | ||
04A | 初期配置 | キングスヒルの戦い |
トンネル入口に向かうミラー隊をグリフィス隊が襲撃し、撃滅する。 | ||
04B | 04Aを1ターン放置 | キングスヒル航空戦 |
レサス軍は再占領したパターソン港からサンタエルバへグレイプニル用物資の空輸を試みるが、グリフィス隊が当該輸送機編隊をキングスヒル上空で迎撃する。 | ||
05A | 初期配置 | スタンド・キャニオンの戦い(A) |
グレイプニルによる長距離攻撃の脅威下、グリフィス隊はデイビス隊を救出する。 | ||
05B | 06Aをクリア | スタンド・キャニオンの戦い(B) |
グレイプニルの長距離攻撃は無力化されたが、レサス軍はサンタエルバからの増援によってデイビス隊を掃討しつつあった。オーレリア空軍はグリフィス隊とミルバス隊の連続投入によってデイビス隊を救出する。 | ||
06A | 初期配置 | ターミナス島強襲 |
グリフィス隊とオーレリア海軍の艦隊がターミナス島を強襲するが、グレイプニルには近距離対地攻撃手段が存在することが判明する。グリフィス隊はグレイプニルの光学迷彩を故障させて撤退に追い込み、さらに追撃をかけて SWBM 発射口をすべて破壊する。 | ||
06B | 05Aをクリア | ターミナス沖の戦い |
スタンド・キャニオン制圧の必要がなくなったグレイプニルはターミナス島からサンタエルバに移動した。艦隊とグリフィス隊による援護のもと、オーレリア軍潜水艦がターミナス島に囚われた邦人科学者を救出する。 | ||
07A | 06Aをクリア | サンタエルバ解放戦(A) |
損傷状態のグレイプニルをグリフィス隊が撃墜し、オーレリア軍地上部隊によってサンタエルバが解放される。 | ||
07B | 05Aをクリア | サンタエルバ解放戦(B) |
グリフィス隊の支援のもとデイビス隊がサンタエルバに進出するが、グレイプニルには近距離対地攻撃手段が存在することが判明する。グリフィス隊はグレイプニルを撃墜し、サンタエルバを解放する。 |
結果
オーレリア軍はサンタエルバを解放し、また当作戦の遂行過程でオーレリア南部に散らばっていた陸海軍部隊をグリフィス隊の先導のもとに集結させることに成功した。サンタエルバにおけるグレイプニルの撃墜は交通の要衝の確保以上に多大な戦略的・心理的影響を及ぼした。また、その立役者としてグリフィス1は両国で有名になり、友軍からは「南十字星」、敵軍からは「ネメシス」と渾名されるようになっていく。
オーレリア軍がいよいよグリスウォール解放を直接目指した作戦に着手する(グリスウォール解放作戦)一方、レサス軍はグリスウォール周辺で軍事物資の移動を急増させ反攻に備えた。