グラティサント
グラティサント(Glatisant)は当時のベルカが南ベルカ南部国境地帯(現 オーシア連邦 ノースオーシア州)のイヴレア山の山頂部にある遺跡群を改装した対空防衛要塞で、南部防衛線ハードリアン線の中核を成す[1]。
名称
グラティサントは古フランス語で「唸る」。ベルカ関連の固有名詞にアーサー王伝説の関連が多数あることから由来はアーサー王伝説に登場する怪物「唸る獣」の古フランス語表記 beste glatisantからと思われる。
概要
イヴレア山の頂上部に存在する古代遺跡群に大量の対空火器を設置し要塞化した、強力な防御システムであり、当時のベルカ連邦南部防衛の要として機能。要塞地下には各拠点間を結ぶ地下道が縦横無尽に張り巡らされており、古風な外見の一方で極めて近代化された施設である[2]。
施設構成
グラティサントは主に5つのエリアで構成されている[1]。
エリアゲート(Area Gate)
グラティサント南東部に位置するエリア。連合軍はA地区(Sector A[3])と呼称。連合軍はここから侵攻し、多くの機体が撃墜された。
エリアキャッスル(Area Castle)
グラティサント南西部に位置するエリア。連合軍はB地区(Sector B[3])と呼称。城に対空火器を設置し、戦闘ヘリAH-64を展開。
エリアタワー(Area Tower)
グラティサント北東部に位置するエリア。連合軍はC地区(Sector C[3])と呼称。高射砲を内蔵した2つのタワーを中心に対空砲、対空ミサイルを配置。
エリアガーデン(Area Garden)
グラティサント北西部に位置するエリア。連合軍はD地区(Sector D[3])と呼称。VTOL基地で、AV-8Bが多数駐機されている。
エリアウォール(Area Wall)
グラティサント中心部に位置するエリア。連合軍はE地区(Sector E[3])と呼称。大量の対空火器を有し、周辺に多くのトーチカがある。
その他に以下のエリアがある[1]。
歴史
時期は不明だが1995年のベルカ戦争までにベルカはイヴレア山にある広大な遺跡群に大量の対空兵器を設置し、対空防衛要塞グラティサントへと改装した。
ベルカ戦争中の1995年5月13日、連合軍首脳部は核兵器査察と資源権益確保を確約するため、ハードリアン線を越境してベルカ国内への侵攻。5月17日、ウスティオ空軍第6航空師団はハードリアン線の中枢であるグラティサント攻略を目的としたヘルバウンド作戦を開始。多くの連合軍機が撃墜されたが、ガルム隊の活躍により、同日にグラティサントを攻略し、連合軍はハードリアン線を突破した[1]。
ベルカ戦争後、グラティサントがあるイヴレア山はオーシア領となったが[4]、オーシアがグラティサントを運用しているかは不明である。
登場作品
ACE COMBAT ZERO - THE BELKAN WAR