空母ケストレルの沈没
公式の日本語名が判明した場合、タイトルは変更されることがあります。
- 「ケストレルが沈みます。」
- ― アルベール・ジュネット[1]
オーシア国防海軍太平洋艦隊第3艦隊の旗艦ケストレルは、環太平洋戦争中の2010年12月30日に所属不明の潜水艦からの攻撃を受け、沈没した[2]。
背景
12月23日にユークトバニア軍事政権によって幽閉されていたユークトバニアのニカノール首相救出作戦「クロスロード作戦」支援のためにケストレルはそれまで母港にしていたカーウィン島を出航し、セレス海へ向かい、首相とラーズグリーズ戦闘機部隊を収容[3]。
12月29日にセレス海でユークトバニア艦隊と遭遇し戦闘(グローリー・ホーン作戦)となるも、ニカノール首相の呼びかけに応じたユークトバニア艦艇が合流。第3艦隊はユークトバニア艦隊と敵対したオーシア艦隊を全滅させ、空母ケストレルを中心としたケストレル艦隊を編成した[4]。
沈没
12月30日、オーシアのホリスター西方沖のセレス海で空母ケストレルでは「灰色の男たち」によって奪取された衛星兵器SOLGのコントロール施設があるスーデントールのノースオーシア・グランダーI.G.社の施設シャンツェを攻撃する「ウィンター・ストーム作戦」の準備が行われていた。その最中に所属不明の潜水艦から発射された対艦ミサイルの2発がケストレルに命中した。1発目は右舷の艦橋側面、2発目はファランクスの弾幕をすり抜け、右舷前方の側面部分に被弾した[5]。着弾後、艦が傾斜する中でニコラス・A・アンダーセン艦長はラーズグリーズ隊の射出を最優先させつつ総員退艦を命じた[6]。ラーズグリーズ隊の発艦は成功し、射出要員も退艦し最後に退艦したアンダーセン艦長も退艦に成功した。撃沈に際して戦死者は出なかった[7]。
その後艦隊の艦艇により攻撃してきた潜水艦は撃沈された[2]。
影響
ケストレル沈没によりオーシアはこの戦争で少なくとも4隻の空母(内3隻は第3艦隊所属)を損失した。しかし沈没前に発艦したラーズグリーズ戦闘機部隊の活躍によって「ウィンター・ストーム作戦」、翌日のオーシアの首都オーレッドへのSOLG落下阻止の「アルカディア作戦」が成功し[8]、ケストレルは戦争終結に大きな役割を果たした。
その後
戦後、軍から退役した元ケストレル所属のマーカス・スノー大尉が所属するサルベージ会社が水深300メートルほどに沈んでいるケストレルを発見し、後に退役したアンダーセンと共に潜水艇で訪れた[7]。
小ネタ
ケストレルに撃ち込まれたミサイルは旧ソ連のP-120 マラヒートがモデルと思われる。そのことから所属不明艦は好戦派のユークトバニア海軍潜水艦と思われる。
登場作品
- ACE COMBAT 5 - THE UNSUNG WAR(初登場)
- 短編小説「緑の丘」
出典
- ↑ ACE COMBAT 5 - THE UNSUNG WAR、カットシーン26「ACES #2」
- ↑ 2.0 2.1 ACE COMBAT 5 - THE UNSUNG WAR、カットシーン26「ACES #2」
- ↑ ACE COMBAT 5 - THE UNSUNG WAR、カットシーン23「HEARTBREAK ONE #2」
- ↑ ACE COMBAT 5 - THE UNSUNG WAR、ミッション26「混迷の海」
- ↑ ACE COMBAT 5 - THE UNSUNG WAR、ミッション27「ACES」、ブリーフィング
- ↑ ACE COMBAT 5 - THE UNSUNG WAR、カットシーン25「ACES #1」
- ↑ 7.0 7.1 ACES at WAR A HISTORY 2019、56 - 57頁
- ↑ ACE COMBAT 5 - THE UNSUNG WAR、ミッション27+「THE UNSUNG WAR」