ヴィクトル・ヴォイチェク
ヴィクトル・ヴォイチェク(Victor Voychek)はエストバキア内戦、エメリア・エストバキア戦争に従軍したエストバキア空軍のエースパイロットで、エリート部隊シュトリゴン隊初代隊長を務めた。
略歴
エストバキア内戦
1974年頃にエストバキアで生まれる。
エストバキア内戦時には東部軍閥に所属し、当時大尉だったヴォイチェクは新設したエリート戦闘機部隊「シュトリゴン隊」の隊長に就任し、内戦で活躍した。
エメリア・エストバキア戦争緒戦
エメリア・エストバキア戦争までに中佐まで昇進し、戦争緒戦のグレースメリア侵攻でも同部隊を指揮するも、エメリア空軍のガルーダ隊との交戦で乗機のSu-33が被弾し、足を負傷。シュトリゴン隊の指揮は2番機のダリオ・コヴァチ少佐に引き継いだ。作戦自体は成功したものの、負傷により歩くのに杖が必要となった。
グレースメリアでの任務
戦闘後、ヴォイチェクは地上勤務に回され、中央軍管区空軍情報局の情報将校として占領下のグレースメリアで捕虜パイロットからの情報収集を行った。なお、グレースメリアに到着した初日にグレースメリア中央駅でストリートチルドレンに着替えを盗まれた。
戦争中盤、グレースメリア中央駅でシュトリゴン隊再編のためにグレースメリアに着任した元部下のイリヤ・パステルナーク少佐と再開した。その後グレースメリア城に立ち寄った際、ノートパソコンが入ったブリーフケースをストリートチルドレンに盗まれ、取り戻すために後を追い、地下道でマティルダ・ハーマン達と対峙したその時にグレースメリア要塞化のための発破工事の揺れで中世の罠が起動し、子供たちと共にトンネルに閉じ込められ、全員が中に閉じ込められる危険にさらされた。他に逃げ場はなく、子供たちが大きな部屋に逃げ込む中、ヴォイチェクは逃げようとして転んでシャッターに挟まれそうになった子供を引っ張って救い、子供たちと共に部屋に避難した。閉じ込められた際には持っていたチョコレートを子供達に配った。そこでヴォイチェクはストリートチルドレン達に対する認識を改めた。
なお彼らが寝静まった後子供たちから返してもらったノートパソコンに入っていた極秘書類から、エストバキアが巨大兵器「シャンデリア」を使ってグレースメリアを破壊する計画があることを知り、市民を巻き添えにする破壊計画に疑問を抱いた。
2016年3月31日のエメリア軍によるグレースメリア解放作戦中に、エメリア軍から離脱し、銀行強盗のためにドニー・トーチ軍曹によって間違えて城の地下室にやって来たルイス・マクナイト軍曹達の戦車に救出され、地上に出た。
その日の夜、シャンデリアによるグレースメリアへの攻撃ではヴォイチェクは子供たちと共にグレースメリア中央駅に避難した。空襲警報解除後、マティルダの母、メリッサ・ハーマンに事情を聞かれ、ヴォイチェクは戦争序盤に撃墜したエメリア空軍機がメリッサの夫、アルバート・ハーマンである報告書を渡し、グレースメリアから逃げるよう警告する。当初は祖国と軍に忠義を誓うエストバキア軍人としてシャンデリアの情報を開示しなかったが、メリッサと共にいたルドミラ・トルスタヤの説得によりシャンデリアに関する情報をエメリア軍に提供した。
戦後
戦争終結後は捕虜収容所で部下のトーシャ・ミジャシク中尉とルドミラの結婚式の立会人を務めその後帰国。後に戦争の回想録「エ・エ戦争回顧録」を執筆した。